伝わるコミュニケーションとは?  〜言葉の選び方と伝え方の工夫〜 

私たちは日々、言葉を使ってコミュニケーションを取ります。しかし、自分の意図が思うように伝わらず、もどかしい思いをした経験は誰にでもあるでしょう。

 

「どうしてわかってくれないのだろう!?」と、相手の理解力を疑ったり、つい苛立ったりすることもあるかもしれません。

 

一方で、「自分の伝え方が悪かったのでは?」と、自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。

 

しかし、そもそも私たちは「伝えること」に対してどれほど意識を向けているでしょうか。

 

ただ単に話す、書くのではなく、どのように表現すれば、相手がより理解しやすくなるのかを考えながら言葉を選ぶことが重要です。

 

 

伝えることの本質

 

言葉には、単に情報を伝達するだけでなく、相手の理解を促し、行動を引き出す力があります。特に、仕事や教育の場面では、「伝えたつもり」ではなく、「伝わったかどうか」が結果を左右します。

 

例えば、サッカーのコーチが小学生に「まっすぐパスを出しましょう」と指導した場合、子どもたちは「まっすぐ」という言葉の意味はわかるものの、具体的にどうすればよいのかまでは理解できないかもしれません。

 

わかりやすい説明

具体的イメージが浮かぶ説明。例えば
「ボールを一度止めてからパスするといいよ。『ピタッ、パス』です」。

 

しかし、「ボールを一度止めてからパスするといいよ。『ピタッ、パス』です」と伝えたなら、より具体的なイメージが浮かび、子どもたちは実際に動きを再現しやすくなります。

 

このように、単に情報を伝えるのではなく、相手の理解度に合わせて表現を工夫することが、伝わるコミュニケーションの第一歩です。

 

 

【分かりやすい伝え方の実例】

優れた組織ほど、分かりやすい指示やルール作りを徹底しています。

 

■ディズニーランドの清掃マニュアル

 

ディズニーランドのお掃除マニュアルには、「赤ちゃんがハイハイしても汚れないこと」と書かれているそうです。

「しっかり掃除をする」と記載するのではなく、このように具体的に表現することで、清掃スタッフの意識が変わり、より丁寧な仕事につながります。

 

■マクドナルドの掃除マニュアル

 

マクドナルドの掃除マニュアルには、「ホウキと床の角度」まで細かく指定されていると言われています。

 

世界でも類を見ないほど衛生観念を持つ私たち日本人にとっては、わかりきったことまで指示されていると思いますが、これにより、どの国のどんな従業員でも共通の基準で清掃を行うことができ、世界中で同じ清潔さを維持できるのです。

 

このように、「誰にでも理解できる言葉」で表現することが、伝わるコミュニケーションの鍵となります。

 

 

日本人にありがちな「察する文化」は危険?!

 

日本では、「察する文化」が根付いているため、「これくらい言わなくてもわかるはず」と思い込んでしまうことがあります。

 

しかし、相手が同じ価値観や経験を持っているとは限りません。

 

例えば、日本人同士でも、年齢や育った環境が異なれば、言葉の解釈や理解度に差が生まれることがあります。「丁寧にやってね」と言われたとき、一人は「時間をかけて慎重に作業する」と受け取るかもしれませんが、別の人は「さっと終わらせてもいいけど、見た目だけ整えておく」という意味に解釈するかもしれません。

 

そのため、抽象的な表現ではなく、できるだけ具体的な言葉を選ぶことが大切です。

 

分かりやすい言葉を選ぶことで、相手の理解を助けるだけでなく、気持ちにも影響を与えることができます。

 

「赤ちゃんがハイハイしても汚れないように」という表現には、単なる指示を超えた「愛情」が感じられます。

 

このような表現を心がけることで、単なる伝達ではなく、聞き手の共感や行動を引き出しやすくなります。

 

伝わる言葉を選ぶために

では、どうすればより伝わる言葉を選べるようになるのでしょうか?

 

  1. 相手の立場に立つ
    受け手がどのように受け取るかを考え、相手にとって理解しやすい表現を選びましょう。
  2. 具体的に表現する
    「しっかりやって」ではなく、「〇〇の手順を守り、最後にチェックする」といった具体的な言葉を使うことで、誤解を防ぐことができます。
  3. 視覚的なイメージを加える
    「ピタッ、パス」のように、リズムや動きを意識した表現を使うと、伝わりやすくなります。
  4. 感情を込める
    「ただ清潔にする」よりも、「赤ちゃんが安心してハイハイできるように」と伝えるほうが、相手の心に響きやすくなります。
わかりやすい説明

「伝えたつもり」ではなく、「伝わったかどうか」が重要。だから理解しやすい説明を!

 

私たちは日々、言葉を使ってコミュニケーションを取っていますが、「伝える」ことと「伝わる」ことは別物です。

 

伝わるコミュニケーションのためには、相手の立場を考え、分かりやすく、具体的に表現することが大切です。

 

言葉一つで、相手の理解や行動が変わります。自分の意図を正しく伝えるために、伝え方の工夫を意識してみませんか?

 

 

 

カウンセリングを必要としているあなた、また、カウンセラーを目指すあなた、今回のニュースレターはお役に立ちましたか?

ご意見やご質問をお寄せいただけたら嬉しいです。

 

 

 

━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

傾聴カウンセリングセッションも随時受け付けております。

心を占めているお悩みや不安などお話ししてみませんか。

お試しセッションも実施中! 是非ご利用ください。

https://ichigen-cafe.com/

━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

一元アカデミーカウンセリング講座を受講して
カウンセラーになる道を歩んでみませんか?
https://ichigen-academy.com/

━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 

 

・・・気まぐれエッセー・・・

 

私は、一時期NFL(アメリカンフットボール)の試合をよく見ていました。

(もちろんTVでですけど、、)

 

一番夢中になっていたのは、もう30年以上も昔のことになります。…(((;^^)

 

でも、このところ何年もNFLの試合を見たことがありませんが、スーパーボールだけは時々見ていました

 

だから、今のスタープレーヤーが誰なのか、どのチームが強いのか全く知りません。

 

私が夢中になっていたころには、San Francisco 49ersを4回もの優勝に導いた伝説のクォーターバック、ジョー・モンタナというスーパースターがいました。o(^o^)o

 

試合終了直前に逆転優勝させる「モンタナ・マジック」は、スーパーボールの超晴れ舞台でも起こりました。

 

San Franciscoという街も好きだし、モンタナも大好きなので、San Francisco 49ersの大ファンとして試合もよく見ていました。

ジョー・モンタナとSanFrancisco 49ers

伝説のQB ジョー・モンタナ。カッコよかった!!今でも素敵な銀髪の紳士です。

ジョー・モンタナが「夢から醒める時が来た」というかっこいい言葉を残して引退してから、NFLの試合をあまり見ることがなくなりました。

 

ところが、先週の日曜日になんとなくTVのリモコンをカチャカチャしていて「Football Sunday」のチャンネルを見る気になりました。

 

放映していたのは北地区のチームなのでなじみはありませんが、見ているとやはりワクワクしてくるのです。!(^^)!

 

どちらのチームを応援するということではないけど、ともかくいいプレーには声援し拍手していました。(^o^)

 

でも、2月9日の今年のスーパーボールはは見過ごしてしまいました。(;_;)

昨年は私の押しのサンフランシスコ・49ers vs カンザスシティ・チーフスでしたので、ワクワク気分で観戦しました。

 

でも、今年はフィラデルフィア・イーグルスとカンザスシティ・チーフスでしたので、熱狂するまでにはなりませんでした。(ノдヽ)

 

私の押しのチームがまた盛り返してくれることを願っています。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

板垣多惠子