アルコール依存症も人間関係病?
ここ何年か注目されている心理学者アドラーは、「すべての悩みは人間関係」と言っています。
私もその考えに賛同します。
さらに、心の病も「人間関係病」と考えられます。
現代のトレンドともいえる人間関係病には、アルコールの依存症も含まれます。
どんな依存症も、「一人でいる時」に起こりやすく、「一人になりがちなタイプの人」が罹りやすい点をみても、人間関係の病といえるのです。
普段から大人数で、ワイワイ飲むのが好きな人は、大量に飲み続ければ別ですが、アルコール依存症にはなりません。
「一人でいる」という人間関係を持つことが、依存症を引き起こしていると考えられます。
注目を受けず、孤独でいると自己愛は満たされません。
そのためか、アルコール依存症の治療は、グループセラピーで参加者の自己愛を満たすことで断酒を促すような側面があります。
日本の断酒会では、お酒を5年間断てたら5段、10年断てたら十段というような段位を設定し、その会の中では長くお酒を断っている人が「偉い」のです。
これは同時に段位を得た人の自己愛を満たすことにもなります。
米国の断酒のセラピーは、社会的地位の高い人も低い人も、お金持ちも貧しい人も、みんな同じ「無名の人」として付き合うことで、「苦しいのは私だけじゃない」「みんな同じ人間なんだ」と思えるようにすることで、「人と同じでありたい」という自己愛を満たしているようです。
アルコール依存症は、意志の弱さや特定の性格傾向が原因ではありません。
長期にわたり大量のアルコールを摂取すればだれでもなります。
コロナ禍で人と会う自由が束縛されて、アルコール依存症は増えているようです。
アルコール依存症の発症リスクが少ない酒量は、ビール500ml、日本酒1合、ワイングラス2杯程度です。
一人酒をする時は、「贅沢な時間だな」と喜びや感謝を感じられるような演出をして、少量を味わって飲めるような工夫をするといいですね。
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☆・・・気まぐれエッセー・・・☆
友人(といっても人生の大先輩ですが)が、ひな祭りの動画グリーティングカードを送ってくれました。
その人は、時々面白い動画を送ってくれるので、今回は何の動画かなと思ってクリックしました。
すると、「うれしいひな祭り」という歌付きのアニメでした。
女の子の節句をお祝いしてもらうような年齢は遠い昔に終わっていますので、これは友人のちょっとしたジョークだったと思いますが、なんだかとても嬉しい気分になりました。
私はなぜか「うれしいひな祭り」の歌が好きです。
ゆったりしたメロディもいいですが、ことばがとても優美で、何も悩みのなかった幼いころを思い起こさせてくれます。
私は長女ですが「お嫁にいらした 姉様によく似た官女の 白い顔」と口ずさむと、そんな美しい「姉さま」がいるような気分になります。
「すこし白酒 めされたか…」などと口ずさむと、優雅で上品な人になったような気分になります。
5段飾りのひな壇のひな人形たちを見る事が好きだった。
そして、きれいな着物を着せてもらって、「春のやよいの このよき日 なによりうれしい ひな祭り」だった。
そんな幸せだった記憶を思い起こさせてくれた友人に感謝です。
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。
板垣多惠子