「発達障害」とう和訳が偏見を招く ~developmental disorder/difficultyは「発達アンバランス症候群」だ~

現在、日常的に使用される「発達障害」という用語ですが、私の小・中・高校の頃には、聞いたことがありませんでした。

でも、「あの子、勉強できるけど少し変わっているヨネ」などと言われていたクラスメイトはいませんでしたか?

私の同級生にも「○○君、変人だよネ」なんて言われる子がいました。その人たちは、もしかしたら発達障害だったかもしれません。

また、今あなたの周りにいる「ちょっと困ったさん」も発達障害の可能性があります。

 

アインシュタイン

天才の代名詞ともいえるアインシュタインもアスペルガー症候群だったと言われています。

 

発達障害、特にADHD(注意欠陥多動性・多動性障害)やAS(アスペルガー症候群)など、知能レベルが比較的高い軽度(高機能)の子供は、大人になるまで見過ごされてしまうことが多々あります。

 

坂本龍馬も発達障害!?

遠慮がなく、人の話を聞かずに、よく居眠りしていたという同時代人の記録があることから、ADHDだった可能性があります。

 

それは、「障害」という言葉が、重傷な心身障害、神経障害を連想させるため、親としては、わが子にそのような障害があることを認めたくなくて、診断を受けることを無意識に拒否してしまうことが影響しています。

学校、学園という守られた環境の中では、どうにか通用したこれらの症状は、社会に出た途端に通用しなくなり、自覚のない本人にとってはさらに過酷な状況にとなり、あたたかな人間関係も作ることが困難となります。

そして心を病むことになります。

本当に子どもの事を思うならば、親としてその実態を受け入れることが子供の幸せにつながります。

自らも発達障害であることを明かしておられる医学博士の星野仁彦先生は、「発達アンバランス症候群」と呼ぶことを提唱されています。

私もこの呼び方を使用したいと思います。

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・・・気まぐれエッセー・・・

 

脳科学が注目を浴びていますね。私も興味ひかれる分野です。

医学や科学など難しいことは苦手ですが、池谷裕二氏や茂木健一郎氏、中野信子さんなどの脳科学者が、脳の働きや癖をわかりやすく面白く解説している本や番組はとても好きです。

脳科学の知識をマーケティングに応用し、ワインの価格を対象にする実験が行われました。

私の好きなワインに関する実験なので興味深い記事でした。

この実験は、カリフォルニア工科大学とスタンフォート大学の大学院の研究者が行いました。

被験者は、ワインが好きな両大学の大学院生20人。

彼らに値段の異なるワインを試飲してもらい、その度に異なる価格を告げ、脳のどの部分が活性化するか、MRI(磁気共鳴画像)を使って測定しました。

 

ワインテイスティング

MRI(磁気共鳴画像)の測定では、価格が高いほど経験に伴う喜びを司ると考えられている前頭部の部位の活性が強まっていました。

 

被験者には、事前に値段の異なる5種類のカベルネ・ソーヴィニョンを試飲してもらうと伝えてありますが、実際は5ドル、35ドル、90ドルの3種類だけで、5ドルと90ドルのワインはそれぞれ2回試飲させています。

90ドルのワインは、一回は90ドルのワインと告げて試飲させ、1回は10ドルのワインだといって試飲させます。同様に、5ドルのワインは偽の45ドルのワインの役目も果たします。

3種類のワインは順不同で試飲してもらい、脳の反応を調べました。

被験者たちは5種類とも味が違っていたと答え、値段の高いワインほど美味しいと答えたそうです。

MRIの測定では、価格が高いほど経験に伴う喜びを司ると考えられている前頭部の部位の活性が強まっていました。

人は、品質が同等であれば、価格の安い方を選択します。90ドルのワインが10ドルで買えるなら、殆どの人は10ドルで買って、その事に満足します。

私なんかは絶対に10ドルで買って、すごく得した気分になって満足すると思います。

でも、実験では、同じワインなのに、高い価格を提示されるほど、脳は大きな喜びを感じています。(・―・)

5ドルのワインを45ドルだと告げられて試飲した時に、本当の価格を告げられて試飲した時より、脳はより喜んでいます。

やはり、「価格が高いほど品質はいいはず」という思い込みが影響するのでしょうね。(^^;)

私たちは、安売りで商品を購入した際には、「得した!(^^)!」とですごく喜ぶでしょうけど、いざその商品を消費する段階になると、今度は反対に、「安い商品」という意識に影響され、その商品にあまり喜びを感じないということもあります。

味覚は、かくも値段に影響されるのだということが、科学的に実証されたようなものですね。( ̄ー ̄);

これはニューロマーケティングの実験であり、価格政策や顧客満足度アップに役立つ情報を提供しています。

経営学的なことは抜きにしても、脳科学のレポートはとても面白いと思います。(^Q^)/

 

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板垣多惠子