怒りの実体は? それがわかると人との関わり方が劇的に好転します。

悲しい時、思いっきり涙を流したら、少しすっきりすることがあるかもしれません。

または、不安や不満を信頼できる友達に話した時も、気分が落ち着いたりすることもありますね。

 

このような心理的作用を「カタルシス効果」といいます。

カタルシスは、ギリシャ語で精神の「浄化」を意味します。

 

確かに、悲しみ、不安、心配などは、信頼できる友人やカウンセラーに話すとカタルシス効果をえられることはあります。

 

しかし、怒りをその対象にぶちまけることは、カタルシス効果はえられません。逆効果となってしまいます。

怒りは、体の奥にあって、それを表出することで体から取り除いてしまえば、苦しみを引き起こすことはないと考えるかもしれません。

でも、怒りは物質的な実体ではなく、価値観(コウアルベキだという囚われ)と現実のギャップから生み出される感情です。

 

このとらわれた感情をぶちまけたからといって、そこから解放されることはなく、かえってその姿勢を再確認し、強固にすることで、かえって怒りの感情を呼び起こしやすくしてしまいます。

 

実体でない怒りの感情は表出させたからといって、例えば体内の潰瘍を取り除くことで病状から解放されるようにはいきません。つまり、怒りを放出してもカタルシスを得ることはできません。

 

ポジティブな感情である、やさしさ、思いやり等は表出すればするほど、より深まり、より心の温かい人になっていくことはあっても、その人から愛の感情が失われることはありませんね。

 

同様に、怒りの感情を吐き出しても、その感情がなくなるわけではなく、怒りを表しやすい人になっていきます。

 

怒りは、ぶちまけると人間関係に支障をきたすだけでなく、怒りを感じただけでも健康にさえ悪影響を及ぼします。

例えば、

・血圧が上がる。心臓発作や脳卒中の可能性。

・復讐に考えが奪われ、前向きに問題を解決できにくくなる。

・暴力をふるいやすくなる。(DVを起こす可能性)

 

 

人の感情には、一次感情と二次感情があります。

一次感情は、ある事柄に対し、すぐ本能的に感じる気持で、悲しみ、脅威・心配、不安・恐れなどです。

一次感情が時間経過とともに変化して、怒り、不平・不満、不愉快などの二次感情となります。

 

腹が立った時、その原因となる出来事に対して本能的に抱いた感情は、悲しみや不安、恐れです。

それを見つけ出しましょう。

 

例えば、誰かと待ち合わせした時、その人が30分以上遅れてきました。

あなたは怒りの感情を持ちます。

 

相手が恋人の場合は、怒りの基となる感情は、悲しみではないでしょうか?あなたを最優先にしてくれたら遅れてくるはずはないと思うからかもしれません。または、自分は愛されていないという不安かもしれません。

相手が親友だったら、第一次感情は何かというと、「事故があったのではないか」という心配だったり、「待ち合わせの日時が違っていたのでは、、、、」という心配だったりします。

 

「アー、私は悲しかったんだヮ、、、」とか「私は、すごく心配していたんだヮ、、」と、自分の本来の感情に気付きます。

 

また、怒りの感情も対象相手にぶちまけるのではなく、カウンセリラーに思いのたけを話してみると、カタルシスを得ることが出来ます。

 

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